25~34歳正社員の約半数が直面する「人生の停滞感」
キャリアの初期段階を過ぎ、将来への展望や現在の立ち位置に強い不安や葛藤を感じる「クォーターライフクライシス(QLC)」。株式会社マイナビが実施した最新の調査によると、25歳から34歳の正社員のうち、実に49.5%がこの状態にあると実感していることが明らかになりました。

この年代は、仕事に慣れ始める一方で、周囲とのキャリアの差やライフイベントの変化が顕著になる時期です。調査では、約半数のビジネスパーソンが、何らかの形で人生に対する「焦り」や「憂鬱感」を抱えながら働いている実態が浮き彫りになりました。

収入不安と将来への迷い。SNSでの比較やライフステージの変化が引き金に
葛藤の具体的な内容として最も多かったのは「十分に稼げていない(52.7%)」という経済的な不安でした。次いで「今後の人生のために次に何をすべきかわからない(42.0%)」が挙げられており、目先の収入だけでなく、長期的なキャリアビジョンを描けていない層が多いことが分かります。

こうした不安を感じるきっかけは多岐にわたります。同世代のSNSを見て「順調なキャリアや幸せな私生活」と比較してしまったり、同棲や結婚といった生活環境の変化に直面したりすることで、自身の現状に疑問を抱くケースが目立ちます。特に30歳という節目を前に、「このままでいいのか」という漠然とした不安が強まる傾向にあります。

信頼できる人との対話が鍵。企業に求められるメンタルサポート
深刻な悩みを解消するために、若手社員が求めているのは「対話」です。必要な支援として「信頼できる人から定期的に話を聞いてもらう(35.2%)」が最多となりました。また、年代が上がるにつれて「専門家のカウンセリング」を求める声も増加しており、より踏み込んだサポート体制へのニーズが高まっています。

企業側もこうした状況を察知し、約半数の48.0%が「定期的な面談」を実施するなど、従業員のメンタルケアやキャリア形成支援に乗り出しています。心理的安全性のある職場環境を整えることが、若手人材の定着やモチベーション維持において不可欠な要素となっています。

4割以上が生成AIに「本音」を相談。気を使わない“壁打ち”相手としての価値
今回の調査で特に注目すべきは、人生の悩み相談における「生成AI」の活用です。人生に対する不安や葛藤を抱える人のうち、42.6%が生成AIに相談した経験があると回答しました。

AIに相談する理由としては、「人には話しにくい本音を話せる」「漠然とした内容でも気を使わずに済む」「思考の整理(壁打ち)に役立つ」といった意見が目立ちました。人間相手では「どう思われるか」を気にしてしまう繊細な悩みも、AIであれば安心して打ち明けられるという、現代ならではの新しいキャリア形成の形が見えてきました。

企業概要
- 企業名
- 株式会社マイナビ
- 公式サイト
- https://www.mynavi.jp/





