約27%が1年以内の転職を意向、中途採用市場は活発
獣医師のキャリア形成において、中途採用市場の流動性が高まっています。A’alda Y株式会社が実施した調査によると、今の職場での勤務希望年数が「1年未満」と回答した割合は合計で26.9%に達しました。さらに、5年以内の転職を視野に入れている層は57.7%に及び、半数以上の獣医師が数年単位でのキャリアステップを意識している現状が浮き彫りになりました。

一方で、34.6%が「分からない」と回答しており、現在の職場環境や今後の待遇提示次第で、転職を検討する可能性を秘めた潜在的な層も一定数存在することが示唆されています。

職場選びの決め手は「人間関係」が53.8%で最多
獣医師が職場を選ぶ際に最も重視しているのは、技術的な側面以上に「環境」であるようです。現職を選んだ決め手として「病院の雰囲気・人間関係」を挙げた人は53.8%と過半数を超え、次いで「経験を多く積める」が46.2%となりました。専門職としてのスキルアップを求めつつも、日々の労働環境の質を最優先する姿勢が見て取れます。

また、現職で満足している点については「勤務時間・休日」が57.7%でトップとなり、ワークライフバランスへの配慮が定着率に寄与していることが伺えます。総合満足度では「満足」が42.3%を占める一方で、「どちらとも言えない」も38.5%と高く、さらなる待遇改善や環境整備への期待も感じられる結果となりました。


平均年収は462万円、キャリアの軸は「勤務医」が7割超
既卒獣医師の処遇面に目を向けると、平均年収は462万円となっており、ボリュームゾーンは301万円から500万円の範囲に約7割が集中しています。不満点として「給与・待遇」を挙げる声も多く、専門性に相応しい報酬体系の構築が、優秀な人材を確保する上での大きな課題と言えるでしょう。

今後のキャリアプランについては、73.1%が「勤務医」としての継続を希望していますが、一方で「開業」を志向する層も34.6%、「分院長」を目指す層も30.8%存在します。また、手術スキルについては、猫や犬の去勢・避妊手術を1人で執刀可能な層が8割前後となっており、中堅層としての確かな技術力を背景に、多様なキャリアパスを模索している姿が確認されました。


企業概要
- 企業名
- A’alda Y株式会社
- 事業内容
- 動物病院の運営、獣医師の採用・キャリア支援等
- 公式サイト
- https://aalda.com/ja/



